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捨組(S)『胸をさすこともある。(あたし。Doze Edit)』稽古場レポート by 大信ペリカン(シア・トリエ)

  • 執筆者の写真: y o
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  • 8月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:20 時間前

好評開催中のSDTs演劇祭!この演劇祭は、福島県内外から10団体が30分程度の作品を週替わりプログラムでオムニバス上演いたします。上演作品の雰囲気を少しでもお伝えしようと、レギュラープログラムの「捨組」、「演劇ユニオン大紅蓮」、「シア・トリエ」の3団体について稽古場レポートをお伝えいたします。どうぞご期待ください!

その他の稽古場レポートはこちら!


幾何学的に編み込まれた台本、リズム感のある台詞運びとフォーメーション、そして全てを包み込むちょっと不思議で、しかし優しい世界観が持ち味の捨組。


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そんな捨組が2週目に上演する『胸をさすこともある。(あたし。Doze Edit)』は、とあるアパートに住む男が、突然訪れた女や彼の兄に翻弄され、混迷を極めてゆく状況を描いた不条理劇。観客を異次元に連れていく髙橋成知(きのこ集団protomass)戯曲の魅力が十分に詰まったお話です。


これまで、代表の紺野ステカセ氏のオリジナル作品を上演してきた捨組にとって、髙橋戯曲へのチャレンジは初の試み。捨組ときのこ集団protomass、2つの集団の世界観による化学変化が期待されます。


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この日は、ラストシーンの稽古が繰り返し行われました。セリフのニュアンスや強さ、スピード、役者の配置の調整がとにかく緻密! 「よーいドン」のかけ声とともに始まる稽古の中で(このかけ声もユニーク)、演出家ステカセ氏の計算と理想が立体化してゆく様を見ることができました。


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役者たちも、演出のリクエストに応えながら、なおかつ自分の体に落とし込む作業を必死に行っていました。


また、この作品は、作者自身の劇団であるきのこ集団protomassから金城竹彦さんが客演するのも見どころのひとつ!


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最後に金城さんに、意気込みや稽古の感想などをお伺いしました。


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―― 外部の作品に出演するのは今回が初めてですか?

金城 厳密に言うと初ではないんですけれども、でもかなり久しぶりです。


―― 違う劇団に出演して自分たちの作品をやるというのは、かなり珍しい体験だと思うんですが、感想はどうですか?

金城 「いつもやってる作風が、違う劇団さんでやるとこういうテイストになっていくんだ」と。また違った空気感の中に入っていくんだなって思いました。


―― 相手役が違いますしね。

金城 そうですね。でもなんかアウェーなんですけどホームみたいな不思議な感覚です。


―― 作品の捉え方も変わったりしますか?

金城 やっぱり少し変わってくると思います。テンポ感とかリズム感もそうですし、言葉に対する捉え方も変わってくる。でも、これがすごく面白くて新鮮な気持ちで演じられます。


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―― 捨組版「胸をさす…」はどんな作品になってると思いますか?

金城 ライトなおどろおどろしさが常に漂っていて、観ていて面白いゾワゾワがあるんじゃないかって思います。


―― 最後にみなさんにメッセージをお願いします。

金城 私、全力でやらせていただいてますので、ぜひ演劇祭を楽しんで、たくさんの演劇を体で浴びていただければ嬉しいなと思います。


―― ありがとうございました。楽しみにしています! がんばってください!



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