フェス達人、加藤大稀(Landmarks)のSDTs演劇祭観劇ガイド
- y o
- 7月26日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前
こんにちは!
福島を拠点に活動するバンドLandmarks のギター担当、加藤大稀(かとうたいき)です。普段は会社員しながらいろんなバンドでギターを弾いております。1999年生まれの26歳です。この度、捨組主催の演劇祭にコラム的なSomethingを寄稿することになりました。

捨組の公演は、私自身、大学時代から観させていただいておりました。2023年にはシア・トリエの公演『キョウド町グローバリズム行進曲』に楽器奏者・演奏監督として参加させていただいた際に鳥居裕美さんと共演させていただいたり、ATELIERブリコラージュでは定期的に音楽イベントを開催させていただいたり……と、色々と繋がりがあります!

そんな私がお届けするテーマは「俺なら演劇祭こう回る!」です。なぜこのテーマを私が? と思われるかもしれませんが、私自身、音楽フェスによく参加しており、出演者のタイムテーブルを見ながら「こう回ろうかなー。どこに行こうかなー」と思いを巡らせるのが楽しくて仕方ないのです。
それが楽しすぎて、行かないフェスまでどう回るか考えていますからね。そんなフェス好きの私が「演劇祭はどう回るん!?」という視点で依頼された、というわけです。音楽フェスであれば「ウワー!Suchmosとスカパラ被ってんじゃん!」(今年のライジングサン)とか「うわー!Vampire Weekend観てからHAIM行くタイミングどうしようかな~」(今年のフジロック)とかあるんですけど、幸い今回の捨組演劇祭はタイムテーブルが被ることはありません!ワンステージのみ!良かったですね!
ということで、僕はこんな感じで鑑賞プランを立てて臨みます!というのをプレゼンしようと思います。あ、ちなみにライジングサンもフジロックも行きません。全部妄想。でも、それが楽しいんです。
では本題。まず僕が観劇するのは8月10日!
潮汐机案『マジメ』
捨組『胸をさすこともある。(あたし。Doze Edit)』
主催の捨組を観ておくのはもちろんのこと、なんと演目はきのこ集団Protomassの『胸をさすこともある。』というスペシャル仕様! Protomassの代表で座付作家である髙橋成知さんの生み出す摩訶不思議な世界を捨組の皆さんがどう味付けしていくのか必見です。
そして福島の劇団からは大紅蓮。実は大紅蓮、僕が高校生の時に総長の菱沼と一緒に立ち上げた劇団なんです。僕は高校の時の公演以降一線を退いてしまいましたが、菱沼が火を絶やさず活動を続けてくれています。ありがたいなあ。いつも公演を楽しみに観ています。
そんな繋がりでいうと、いつもお世話になっている増子さんが満を持して独立し立ち上がった潮汐机案。果たしてどんな一人芝居を見せてくれるのか、今から楽しみです。
そして先川史織『その先へ』! 僕は初観劇なのですが、その素晴らしさは捨組&シア・トリエチームからよく聞いているのでワクワクです。
僕が公演に参加させていただいた『キョウド町グローバリズム行進曲』の際にもいらっしゃって、温かい感想をいただいた思い出も。こうやって縁が繋がっていくのは素晴らしいですね。
次にブリコラージュを訪れるのは8月20日!
ここではシングル券を購入し、シアトリエ佐藤隆太一人芝居『夢見る愚者のベリーロール』を観劇します。

隆太さんも実は僕が高校生の時からずっとお世話になっており、10年近くの繋がりとなります。しかもこの演目、僕が大学1年生の時に観に行った捨組の2018年公演を一人芝居用にアレンジしたものなのです!これは熱いですね。ステカセさんが隆太さんという俳優をどう演出するのか、今から楽しみです。
そして、最後にブリコラージュへ向かうのは最終日。
球『蒸発』
大紅蓮『アスパラガス』
シア・トリエ『霧の中』
捨組『象とロープ』
この4組を鑑賞!
トップバッターの球は存じ上げなかったのですが、あらすじや紹介文から大変楽しみな雰囲気……。ブリコラージュというこじんまりとした空間だからこそ映えるんじゃないか?という気がしています。ワクワク。
そして2回目の大紅蓮!「千秋楽のグルーヴ」を前回と比較しながら観劇できるという、複数公演開催する形態ならではの楽しみ方も可能。
もちろんシア・トリエも忘れてはいけないですよね。昭和初期のサナトリウムで繰り広げられる禁断の恋の駆け引き……あらすじから楽しみです。演者の皆さんと普段から仲良くさせていただいているからこそ、演じている姿がより楽しみになったりします。内輪的な話になってしまって申し訳ないですが(笑)いつも舞台美術や衣装も必見のシア・トリエ。今回はどんな装いなのかも期待しています。
そして最後は捨組! 主催が大トリを務めるというのはやはりフェスらしくていいですね。京都音楽博覧会のくるり的な。京都大作戦の10-FEET的な。(伝わる人に伝わる)というか、裕美さんは2ステージなんですね。大変だ……。すごいな。
残念ながら、自分自身のライブなどもあり8月2・3日、8月23・24日に出演される方々を見に行けないのが悔しいのですが……。それでも可能な範囲で色々な観劇ができるようにスケジューリングしてみました!いかがでしょう。こんな楽しみ方もできますよ。ぜひモデルケースとして皆さんも回り方を考えてみてはいかがでしょうか?
今回の演劇祭、東北の演劇文化をギュッと詰め込んだまさに「フェス」な装いであることはもちろん素晴らしいのですが、何より同じ演者が色々な役を掛け持ちしているのがクレイジーすぎます。演劇ですよ? セリフも役も衣装も違うんですよ?タフだ……。あまりにも……。そんな全力も楽しめるお得な演劇祭。ぜひみんなで捨組の20周年をお祝いしつつ、色々な演劇を楽しみましょう!そして会場で僕と握手!(?)
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