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シア・トリエ 福島県福島市
霧の中
作:横光利一
演出:大信ペリカン
出演:佐藤隆太 相良咲 鳥居裕美(捨組)
あらすじ
昭和が始まった頃のサナトリウム。入院患者である得能とてる子、この一組の男女が繰り広げる禁断の恋の駆け引き。互いに惹かれながらも、夫を持つてる子と得能の対話はぐずぐずと一進一退を繰り返し、もはや笑いすら誘う。結核が「不治の病」として恐れられていた時代。「死」と「恋」が霧の中、組んず解れつ押し寄せる。
横光 利一(1898 - 1947)
福島県北 会津郡東山村(現会津若松市東山町)生まれ。小説家・俳人・評論家。菊池寛に師事し、川端康成と共に新感覚派として大正から昭和にかけて活躍。『日輪』と『蠅』で鮮烈なデビューを果たし、『機械』は日本のモダニズム文学の頂点と絶賛された。
プログラムディレクター
髙橋成知(きのこ集団Protomass)からのメッセージ

独自のブロークンな文法と病的な執拗さで構築される不条理な会話劇『霧の中』。作品本来の味わいを丁寧に引き出しながら、意表をついた大胆さで古き良き大衆文化の味付けをしていくシア・トリエさんのマジック。この作品とペリカンさんが混ざりあったら、どんな化学変化が起こるンでしょか、横光利一の背中から永六輔がこんにちはしてる光景が......。
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