top of page
  • X

​シア・トリエ 福島県福島市

霧の中

作:横光利一

演出:大信ペリカン

出演:佐藤隆太 相良咲 鳥居裕美(捨組)

あらすじ

昭和が始まった頃のサナトリウム。入院患者である得能とてる子、この一組の男女が繰り広げる禁断の恋の駆け引き。互いに惹かれながらも、夫を持つてる子と得能の対話はぐずぐずと一進一退を繰り返し、もはや笑いすら誘う。結核が「不治の病」として恐れられていた時代。「死」と「恋」が霧の中、組んず解れつ押し寄せる。

横光 利一(1898 - 1947)

福島県北会津郡東山村(現会津若松市東山町)生まれ。小説家・俳人・評論家。菊池寛に師事し、川端康成と共に新感覚派として大正から昭和にかけて活躍。『日輪』と『蠅』で鮮烈なデビューを果たし、『機械』は日本のモダニズム文学の頂点と絶賛された。

プログラムディレクター
髙橋成知
(きのこ集団Protomass)からのメッセージ

meijin.jpg
独自のブロークンな文法と病的な執拗さで構築される不条理な会話劇『霧の中』。作品本来の味わいを丁寧に引き出しながら、意表をついた大胆さで古き良き大衆文化の味付けをしていくシア・トリエさんのマジック。この作品とペリカンさんが混ざりあったら、どんな化学変化が起こるンでしょか、横光利一の背中から永六輔がこんにちはしてる光景が......。

シア・トリエ

1996年旗揚げ。ポップとアート、古典と新作の間をうろうろしたりミクスチャしたりしながら、演劇表現の追求と探求を目指す。福島県福島市のATELIERブリコラージュという狭小スペースを拠点に、東京都、仙台市、ドイツ・ミュンヘン、韓国イェサンなど、県境や国境あらゆるボーダーを超えて公演を行う。

bottom of page